つなGO!はちのじライブラリー2023
横浜市のアート活動を応援する助成金「ヨコハマアートサイト2023」の採択を受けて、つなGO!はちのじライブラリー2023を実施しました。都筑区に新たに12のフリーライブラリーが誕生しました。たくさんの方に「フリーライブラリー」を知っていただく機会になりました。
ライブラリーは2024年以降も継続設置されています。ライブラリーに用意されているしおりもなくなるまで設置しています。引き続きライブラリー巡りとともにしおり集めもお楽しみください。
タウンニュース都筑区版 11/9発行:
「旅する本が地域を繋ぐ〜区内12ヶ所に”自由な図書館”」
神奈川新聞 11/16発行:
交流生み出す、街角の小さな本棚 横浜・都筑の13カ所で無料貸し出し
ケーブルTVイッツコム:地モトNEWS 10/31放送:
応募総数は昨年の2倍101件、その中から選ばれたのは32団体。狭き門を突破され、おめでとうございます。今までに類例のない取り組み・斬新さに、審査員から非常に高く評価されました。この取り組みが、箱を作って終わりだけでなく、その後どのように地域に利用されていくか、展開されていくかも含めて、とても期待しています。(ヨコハマアートサイトプレスリリース)
ヨコハマアートサイト事務局・ヒアリングより
周知・掲示にご協力いただきました皆さま、ありがとうございました。チラシにはヨコハマアートサイトの事業期間が記載されています。継続してライブラリー設置は行っておりますので、周遊に地図をご活用ください。ダウンロードもしくははちのじぶんこなどに設置しています。
つなGO!フリーライブラリー 設置場所
ヨコハマアートサイトの助成金で設置されたライブラリーはこちらの12ヶ所です。
ライブラリーごとにオーナーが異なりそれぞれのルールで運用しています。フリーライブラリーは利用する方とも作り上げていく居場所なので、時間の経過とともに個々の個性が光ります。いずれの場所でも貸借りができます(一部のぞく)。
川和エリア
URBAN 2.0
川和町2338-3
川和高校前の坂を下ると現れるフラミンゴ色の建物、元アーバンクリニックに設置。ペンがあって仕事が始まる!設計事務所ならではの鉛筆型のシンボリックなライブラリー。マーケットMAKER’S DAY! の開催など、地域をつなぐ・楽しくする活動にもぜひご注目を。
カプカプ川和 WA!
川和町2439
かつて川和宿のあった地域にある、カプカプ川和の作業所に設置されました。スタッフと通所のみんなで木枠の色塗り。レトロな雰囲気の本箱の上に色とりどりのお花がとても綺麗です。通学路に面しているので子どもたちも立ち寄ります。
カプカプ川和 – 喫茶
川和町3000
川和駅前のカプカプ川和に設置。オープンは喫茶の営業時間(平日・11~18時)。絵本・福祉・アート系の本も多いです。美味しいランチや喫茶もできるのんびりできるライブラリー。
「川和公会堂下」バス停前
川和町1234-2
川和町駅を出てすぐの交差点近くに設置された絵本・児童書限定ライブラリー。創業60年を迎える川和町の老舗・東屋豆腐店がオーナーの、ころころ転がる大豆型の図書館。かつて子どもだった大人の皆さまも童心に戻ってお楽しみください。大人の本の寄付・返却は、近くの別のライブラリーにお願いします。
川和町駅前の畑の中
農業専用地域(川和市民の森側)
菜の花畑のすぐそば、大人向け青空ライブラリー。“ひとやすみ”できる空間が畑にあったら楽しいね、と遊びたがりの大人たちがわいわい作りました。夕焼けタイムも最高。そして夜も天井にスマホを設置して読書ができる、いつでもお帰りなさいと迎えてくれる居場所になりました。
加賀原地域ケアプラザ
加賀原1-22-32
加賀原地域ケアプラザ内に設置。館内でゆっくり読むこともできます。フリールームには子供向け文庫もあります。施設の開館時間に利用できます。月〜土:9時から21時。日・祝:9時から17時。(年末年始、第1水曜日は閉館)
荏田エリア&OTHER
酒と米 うちの
荏田南5-8-12
えだきん商店街の「酒と米うちの」前に設置されています。大人〜子供向けまで幅ひろい選書、実用書・絵本・漫画までいろいろ。オープンはお店の営業時間。9時〜20時・日曜定休。
けやきが丘団地、他
集会所前広場など
外あそびの専門家「イロドリワークス」プロデュース。けやきが丘団地(主にみんなのカフェ/毎木AM、団地集会所前広場)を中心に区内イベント会場に登場します。★非常設・非循環
ナチュラルガーデン倶楽部内花壇
荏田南3-1(緑道沿い)
花だけでなく、雑草も虫もみんな必要な存在。自然のサイクルを尊重しながら作るナチュラルガーデン文庫。四季折々の自然に癒されながら、ベンチに座ってゆったり読書ができます。
小島邸
荏田東3-3-13
ささぶねの道に接する若水橋の袂、側道に入って少し行ったところにある個人宅のライブラリーです。屋根裏の小鳥が覗いていて可愛らしいです。庭先にはかわいらしいブーケが買える不定期の無人お花屋さんもあります。
つづきの丘小コミハ
荏田東1-22-1
つづきの丘小学校内にあるコミュニティハウス。館内にも図書コーナーがありますが、”靴を脱がずに”利用できるみんなのライブラリー。幅広い年齢の方達が利用するコミハらしいつながりを大切に、利用者皆様で作り上げました。火木定休。
不特定
設置情報はSNS
はちのじぶんこの2号養本箱。トライアルでフリーライブラリーをやってみたい方やイベント会場での期間限定フリーライブラリーとして使います。出張先はインスタでお知らせします。
つなGO!はちのじライブラリー2023を楽しもう(記録)
Phase 1. 完成をワクワク(作る):7-9月末
つなGO!はちのじライブラリー2023の趣旨に賛同くださった12の団体が、助成金を使ってそれぞれのアートなフリーライブラリーを酷暑に負けず頑張って製作しました。名前・デザイン・コンセプト・ルール、すべてが自由なフリーライブラリー。せっせと製作している姿に、何やってるの?何ができるの?と、たくさんお声をかけていただきました。
Phase 2. ライブラリーをつなGO!(楽しむ):10月頃から
それぞれのフリーライブラリーは、“どこで借りて、返しても、いい”仲間*です。今日はあっちのライブラリーへ行ってみよう。ここのライブラリーが好き。お気に入りのライブラリーを見つけるライブラリー巡りに出発。自分が寄付した本に、違うライブラリーで再会なんていうことも。都筑の街中を「この本面白いからぜひ読んでみて」の思いを載せた本が、はちのじに巡り始めています。ライブラリーにはデザインが異なる遊び心を込めたしおりが用意され、しおり集めもちょっとした楽しみです。蔵書印もライブラリーごとにあり、ライブラリー間を移動した本にはパスポートの入国スタンプのように複数の蔵書印が押されている場合もあります。
“どこで借りて、返しても、いい”仲間*:
一部、他ライブラリーとの本循環をさせないライブラリーや本もあります。「はちのじばち」(羽が8の字になっている)マークがライブラリーや本に記されているものは、どこで借りて返してもOKです。
あそび:「しおりをコレクション」
14枚のしおりを全部集めると、裏面に大きな一枚の絵『25 STORIES(25のおはなし)』が完成します。その絵の中には、タイトル通りの25の“むかし話”の登場人物たちがドタバタと暮らす様子が描かれています。絵並べや絵さがし・昔話探しができるカードゲームです。
- しおりは、上段が荏田エリア・下段が川和エリアになるよう配置しています。
- ライブラリーごとのしおり13種と汎用のしおりが1種あります。汎用しおりは全ライブラリーに均等配分しています。
- この写真の順に並べると絵がつながります。
『25 STORIES』の世界へ
作者紹介・絵ができるまでのストーリー、しおり集めのコツ、昔話の答えやクイズなど、遊び世界にもっとハマりたい方へ!
Phase 3. フリーライブラリーって、そもそも何?(知る):11/16(木)-18(土)
2023年11月16日(木)〜18日(土)に都筑区役所のホール・講堂にて「つづきブックフェスタ」が開催されました。フリーライブラリーの写真展、フリーライブラリーの情報発信、フリーライブラリーの無限の可能性をご紹介する「どんなものでもフリーライブラリー展」を実施しました。
2023年のテーマが「むかし話」だったので、つなGO!はちのじライブラリー流のむかし話の世界をつくりました。
こぼれ話
まぼろしの冷蔵庫ライブラリー
川和町の「豆三図書館」。完成までの束の間、廃棄予定の冷蔵庫を活用した冷蔵庫ライブラリーでした。中はペイントをかけてグリーンピースを意識してみました。屋外に耐えうる密封性は申し分なく、何これ?と道ゆく方々の興味を引く図書館になりました。現在は撤去されて、豆型の児童向けライブラリーになっています。
BOOK WORM BOOK
「あるく本だな」に収まる本の題はTHE BOOK WORM。本の虫、という意味です。ライブラリー写真展の撮影をお願いしたJさんを連れて川和町の新スポット”GYUSHA”(豊住硝子さん)に寄り道。おぉここは絵になるぞ!、キミキミ、あの本を着たまえよ!となり、モデル気取りでポージング。ブックフェスタの準備中なことを忘れてしばしのにわか撮影会を満喫しました。楽しい仲間たちです。
本を介してお互いを知る
『25 STORIES』には日本のむかし話だけでなくグリムやアンデルセンの童話、そしてフィリピン民話が描かれています。子供時代に親しんだむかし話はその人のルーツにつながるもの。お互いのむかし話を知り合うことは、文化を知るだけでなくともに幼少期を過ごした幼馴染になったような特別な体験になりました。言葉が多少不自由でも共通の趣味(絵)や感動がコミュニケーションツールとなりました。
ライブラリー巡りのおともに
12のフリーライブラリーをどう上手に回るかの戦略を練るのも楽しいです。健脚の方は荏田エリア⇄川和エリアは徒歩も可能です。ささぶねの道とゆうばえの道を上手に使うのがおすすめ。
まずは荏田エリアを制覇して、えだきん商店街を抜けた先、折田不動公園前のバス停から73系統バスに乗って川和エリア入り。この場合、バスは午後しか走っていませんので時間配分にご注意を。逆に川和エリアの突端の加賀原ケアプラザからスタートして、73系統バスで荏田エリアに移動も可能ですが、こちらもバスは午後のみです。それならばググッと坂を歩いて上がり川和高校近くのかりん公園からゆうばえの道に入ってしまって鴨池公園先のまんまる広場まで歩きましょうか。等々。
スマホ片手に全てお任せするのも良いですが、「緑道ハレバレMAP(500円・区役所や有隣堂センター南駅店で購入可能)」を持って冒険感覚で散歩するのもご提案!
なお、私のおすすめは最後(夕方)に加賀原ケアプラザへ。川和は西斜面に面していますので、夕焼けが特に美しいです。はちのじぶんこと加賀原ケアプラザの間にある「月出松公園」の丘の上の景色、ぜひ訪れてみてください。
注)MAPにライブラリーの場所が記載されている訳ではありません。また、設置場所がMAP外のエリアもあります。